思春期の子どもにイライラしたら?親もラクになる3ステップ

親のメンタル

 子どもが思春期になると、可愛らしさが減り、親に対して「喧嘩を売っているのかな?」と思うような態度や言葉を投げかけてくることがありますよね。


寛容に受け止められる時もありますが、こちらのキャパシティ次第では受け止めきれず、ムッとして、ついきつい態度や言葉を返してしまう…。そんな経験は、多くの方にあるのではないでしょうか。私も大いにありました(笑)。

でも、できればそんなイライラや怒りとはサヨナラして、穏やかに過ごしたいものですよね。

そのためには「深呼吸」「子どもが思い通りにならないことを認識する」「自分をご機嫌にする」という3つのステップを順に踏んでいくことが大切です。


これは、私が14年間の育児経験の中で試行錯誤してきた結果と、教育現場でも注目されているアドラー心理学や、信頼と尊重を軸にした教育法「TRICKの法則」からヒントを得て実践してきた方法です。

実際に取り入れてみると、とても効果を実感できました。

私自身、この3ステップを実践することで、深呼吸で冷静さを取り戻し、子どもを尊重・信頼する姿勢を再認識し、さらに自分を労わることで「怒りをまき散らす日々」から少しずつ解放されてきました。


その結果、危うかった子どもとの関係性も改善したのです。


今回は、この厄介な「怒りやイライラ」への対処法について、私の実体験を交えながら3つのステップを詳しくご紹介していきます。

STEP1:深呼吸して落ち着こう

子どもの言動にイライラしてしまったとき、まずは深呼吸をしてみてください。

「そんなことで落ち着くの?」と思うかもしれませんが、実はこれ、意外と効果的なんです。

腹式呼吸で、鼻からゆっくり吸ってお腹を膨らませ、口から時間をかけて吐き切ることで、副交感神経が優位になり、心と体が自然と落ち着いてきます。


私自身も、ゲームを止めない息子にイライラして、声を荒げそうな時に実践してみましたが、効果ありでした!

深呼吸を3回し終えた後は、息子にわざわざ怒る必要がないな、と冷静になれました。


私はキッチンいる時に、息子がリビングに居る姿が目に入り、そこでイラっとしてしまう状況が多いのですが、深呼吸をするときは背を向けるか、キッチンの奥の洗面室まで移動して行う方が気分が落ち着きます。


ここでひとつ意識してほしいのは、「怒らない」という選択肢を自分に与えることです。


教育や子育ての現場でも参考にされているアドラー心理学では、「感情は自分で選択できる」と考えられています。

子どもの態度にムッとなっても、「ここで怒ることを選ばなくてもいい」と立ち止まってみてください。


もちろん、すぐにできなくても大丈夫です。深呼吸を3回したからと言って、急に気分爽快、ハッピー!とはなりませんし、
また同じ状況になってしまうこともあります。

でも、この取り組みを根気よく続けることで、いつしか無意識に「怒りの兆候→深呼吸」という行動ができるようになってきます。

STEP2:子どもは治分の思い通りにならないことを認識しよう


深呼吸で気持ちが少し落ち着いたら、改めて考えてみてください。


「自分は子どもに、どんな関係性を望んでいたのか?」

私の場合は、穏やかで、居心地がよく、親子共に笑顔が多い家庭が理想でした。

でも、イライラしている時の自分の言動は、その理想に近づいているでしょうか?

「この怒りやイライラは、必要?」と再度問いかけると、「いや、違う」と立ち止まれるはずです。

私自身の「支配されていた」過去の体験

私がそう考えるようになったのは、自分の過去の経験があるからです。

私は父にとても厳しく育てられました。父の望むよう勉強していないと、「お前は言うことを聞かない奴だ」と怒られていました。

でも、私は勉強があまり得意ではなく、ファッションや海外文化などに興味があり、あまり勉強は身に入りませんでした。

高校は進学校へなんとか入れたものの、それからは自分のやりたい事と父の命令の間で揺れ、結局大学受験は失敗し、自分のやりたい事にも全力になりきれないまま、大人になってしまいました。

その経験から、私は「子どもの意思を尊重して育てたい」と強く思ったのです。

気づけば私も同じことをしていた


しかし、現実はそう甘くありませんでした。

子育て・家事・仕事に追われる日々の中、気づけば私も、子どもを無意識にコントロールしようとしてしまいました。

「ご飯を食べて」「寝る時間だよ」「宿題した?」「テレビはもう終わりね」…。

日常の中で子どもの行動を逐一指示し、従わないとイライラしてしまう。

そして些細なこと、たとえばお茶をこぼしたり、食べこぼしがあっただけで不機嫌になることもありました。

子どもからのサインに気づいた瞬間


その結果、子どもが私の顔色を伺って行動するようになってしまいました。


私の機嫌が悪くなると、子ども達は気を使って「いい子」を演じるようになりました。

そして、「どっちがいい子?どっちが好き?」と聞いてくるようになりました。

それは、私の言動が「愛情に条件があるように」伝わってしまっていたサインだったんだと思います。

信頼と尊重で変わった関係性

そんな時に出会ったのが、「嫌われる勇気」で有名になった、アドラー心理学と、TRICKの法則でした。

それらは、「親は子どもを信頼・尊重しながら、勇気づけをする」という考え方でした。

私はこの考え方とは真逆の方法ー「親は子どもを支配し、コントロールする」で育てられた為、とても衝撃を受けました。

実際に「信頼と尊重、勇気付け」を意識して子どもと接すると、子どもの言動を以前より寛容に受け止められるようになりました。


たとえイライラしても、それは「私の課題」。子どもの課題とは切り分けて考えるという思考方法で、「怒りの感情は必要がない」と気づけるようになってきました。


疲れている時や余裕がない時でも、この考え方を忘れないよう、「信頼・尊重・有機付け!」とメモをキッチンにこっそり貼ったり、スマホのメモ機能に保存したりしています。

STEP2のまとめ

子どもは、親の思い通りにはなりません。
でも、「信頼」と「尊重」・「勇気づけ」の気持ちを持って接すると、関係性は必ず変わります。

まずは、自分の理想と今の行動のズレに気づき、少しずつ修正していくこと。
その積み重ねが、穏やかな親子関係につながっていくのだと感じています。

STEP3:好きなことをして、その日は早く寝よう!

ステップ2までの対処ができたら、それはもう立派な自分へのご褒美のタイミング!

その日は「自分をご機嫌にすること」をして、いつもより早めに寝てしまいましょう。

H3:自分の心をいたわろう

私の場合は、好きなアーティストの音楽をイヤホンで聴くのが定番です。

イヤホンで聴けば、家事をしながらでも自分の世界に浸れて、リフレッシュになります。


また、五感を刺激するリラックス法もおすすめです。これは医学的にも効果が立証されており、一般的に知られている方法ですが、私も実際に試して効果を感じています

  • 視覚(お気に入りの風景や映像を見る)
  • 聴覚(音楽・自然音などを聴く)
  • 嗅覚(アロマやお香などの香りを楽しむ)
  • 味覚(好きな飲み物やお菓子を味わう)
  • 触覚(ブランケットやお風呂で肌触りを楽しむ)


ぜひ、自分に合ったリラックス法を探してみてくださいね。


H3:好きなことをする時間の確保の仕方


でも実際、家事や育児、仕事に追われて「ご褒美時間なんて取れないよ〜」と思いませんか?

その日は、思い切っていつもの家事を減らしてみてはいかがでしょうか?

私は時間を確保したい時、家事の「手を抜くライン」を決めています。


例えば・・

  • お風呂掃除はブラシでこすらず、洗剤をつけて強めのシャワーで流すだけ
  • 洗濯では、いつもなら子どもの靴下を下洗いするけど、その日はやらない

ちょっとした“手抜き”を各家事に散りばめると、まとまった時間ができるのです!


浮いた時間は、あなたの「大好きなこと」に使ってくださいね。そして、できれば早めにベッドに入りましょう。

きっと、翌朝目覚めたときには、
「なんであんなにイライラしてたんだろう?」と、気持ちが軽くなっているはずです。

まとめ

いかがでしたか?
子どもに対して、イライラや怒りが溜まってしまうのは、親子ともに辛いことですよね。

その対処法としては、この3ステップが本当に有効です。


1.深呼吸
2.子どもが思い通りにならないことを認識する
3.自分をご機嫌にする

まずは落ち着いて、自分の意識を見つめ直す。そして、そのステップを実践できた自分を褒め、労うのです。

このプロセスには、感情で反応するのではなく、「子どもを尊重する」という前提で自分の行動を見直すという、親としての大切な姿勢が含まれています。

私は子ども時代、「ありのままの自分を父に受け入れてもらえたら、どんなに幸せだろうか」と感じていました。


子どもの幸せは、親から尊重され、信頼されること

だからこそ、「怒り」に飲み込まれるのではなく、自分の意識を整える3ステップを実践することが大切です。

もちろん、すぐに上手くはいかないかもしれません。

でも、繰り返し練習していくうちに少しずつ慣れて、徐々に実践できるようになっていくものです。

私もまだまだ完璧にはできませんが、確実に、親子関係はよくなってきています。


少しずつ、一緒にやってみませんか?

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